「ハローワーク」と「シルバー人材センター」の違い
シニア世代に仕事を提供する公的機関は、ハローワークの他に「シルバー人材センター」があります。
「ハローワーク」と「シルバー人材センター」は何が違うの?
シルバー人材センターの活動はボランティアではなく報酬を伴うものだが、ハローワークのように生活資金を得るための就労紹介ではありません。
シルバー人材センターの主な目的は、生き甲斐や健康づくりのほうにありました。
「シルバー人材センター」は、シルバー世代の集合体。
「シルバー人材センター」は、現在、全国に約1300の組織があり、71万人の会員がいます。設置件数で言えば、はるかにハローワークを上回っています。
ただ、問題は、登録会員の平均年齢が70歳代と高齢化している点です。
再雇用などで65歳まで働けるようになったこともあり、60代前半の会員は少なく70代、80代の会員がほとんどのようです。
まさに、「シルバー人材センター」は、シルバー世代の集合体と言えます。
以前の「シルバー人材センター」は、軽作業が主流だった。
「シルバー人材センター」といえば駐車場管理や庭の草取りのような軽作業でお金にならなかったのでは?
従来は、公平性を保つために週20時間、月10日までの就労で平均月収3,4万円程度でした(従来のままでは、本格的に就労できるような仕事はほとんどないというのが現状だった)。
「シルバー人材センター」の「シルバー派遣事業」。
「シルバー人材センター」今は、主な目的は、生き甲斐や健康づくりから「シルバー派遣事業」に拡大しています。
2004年の法改正でシルバー派遣事業が可能となり2012年に無料から有料職業紹介に変わりました。さらに、2016年には登録者は週40時間まで働くことが可能となり、センターの派遣業務は急速に伸展しています。
地域の中小企業では、短期で臨時に働ける労働力を供給するシルバー人材センターは大変助かる存在になっています。
「シルバー人材センター」で短期の就労を探してみようかな!
シルバー人材センターとハローワークとのすみ分け
「体力や健康に不安」があるので「シルバー人材センター」の方が良いのかな?
健康で働く意欲が高い比較的若いシニア世代はハローワークでの就労や民間の派遣を利用する。
さらに高齢になり体力や健康に不安が生じた人たちはシルバー人材センターに登録して、軽作業の仕事などでゆるやかに働く。
このようにシルバー人材センターとハローワークとのすみ分けが理想的です。
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